農業生産法人(株)ハラダ製茶農園について

農業生産法人(株)ハラダ製茶農園について

いま静岡のお茶生産農家は昨今の価格低迷にあえいでいます。
様々な要因がありますが現状のまま座していても好転はしません。
一方九州地域では新たに5000ヘクタールもの大規模茶園の開発が計画されています。
静岡県中部 牧之原周辺地域は九州に負けない上等なお茶の産地です。
これを事業化ではっきりと証明するのが我々の目的です。
茶業の経営基盤を磐石にするには規模の拡大・合理化も必要不可欠ですがそれ以上に重要なのが消費者ニーズに合わせて商品を創り出す開発力と柔軟な対応力です。私たちは茶園から消費者までを太いパイプで結び、相場に影響されない創造的な茶業による収益性の高い農業の実現を目指しています。
またこの実現には農業と商業の一体化が不可欠であると当社は考えています。

 

荒茶工場のご案内

煎茶の製造工程は大きく「荒茶製造」と「仕上茶製造」に分かれます。
当工場は農家の方が茶畑から刈り取った生葉を加工して荒茶をつくる【荒茶工場】です。
荒茶の製造ライン構成当工場は製茶機械を何台も組み合わせ、コンピューター制御による運転を行って荒茶を製造しています。
荒茶工場の機械の大きさは一回に処理することができる生葉のkg数で表現します。
当工場の場合、240k型のカワサキ機工株式会社の機械が1ライン、同じく240k型の株式会社の株式会社寺田製作所の機械が1ライン、合計2ラインで操業しています。

荒茶工場の工程

1.蒸熱(じょうねつ)
茶の生葉を蒸気で蒸して酸化酵素の働きを止めます。
2.粗揉(そじゅう)
熱風を送りながら蒸葉の水分を取って徐々に乾燥させていきます。
3.揉捻(じゅうねん)
力を加えて揉むことによって茶の葉の全体の水分を整え茶の成分が溶出しやすくしていきます。
4.中揉(ちゅうじゅう)
熱風をあてて水分を取り除き茶の葉を軽く揉みながら次第に細い形をつくっていきます。
5.精揉(せいじゅう)
熱と力を加えて茶の葉を針のような形に整えながら乾燥させてゆきます。
 6.乾燥(かんそう)
精揉を終えた茶の葉は乾燥機に入れて含水率が5%程度になるまで十分に乾かします。そうすることによってお茶の貯蔵性が高くなります。